Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

なんで!?

博論提出まであと1週間。

論文を提出する大学の本部に学位申請書類の事前確認をしてもらった。

すると、『学位申請者(論文博士)のための手引』には、「論文表紙及び全ての書類において、〔中略〕氏名は戸籍上の氏名を記載してください。旧姓併記は可とします」とあるので、書いてある通り、論文の表紙や全ての書類に「〇〇(旧姓)△△」と書いたら(〇〇は戸籍上の苗字、△△はファーストネーム)、修正要求が来た。

どのように?

「旧姓△△(戸籍名:〇〇△△)」にしろと。

見て違和感しかない。

こんな風に戸籍名をわざわざアピールしなきゃいけない意味がわからない。

履歴書だけならまだしも、論文の表紙や背表紙などにも!?

とりあえず、本部にはメールで問い合わせてみた。

すると回答は、「製本の表表紙と背表紙にも同様に記載してください」とのこと。

しかも押印は旧姓。

もう謎!!

自分でもこの件に関してサーフィンしたら、2000年3月に書かれたというこんな記事を見つけた ↓

「科学者の別姓使用」http://user.keio.ac.jp/~mariko/feminism/bessei.html最終閲覧日:2019年9月18日)。

この記事には、「他の論文がすべて旧姓で書かれているのに、博士論文だけ戸籍名では、個人の特定が難しくなります。旧姓併記で学位記が出たところはいくつも
あるし、認める方向で議論しているところは、複数あります」とあり、東大ですら旧姓併記が全学部で認められるようになったのは、2000年度からとのこと。

大学や研究活動において戸籍名なんて使ったことないし、ただでさえ丸括弧に旧姓を入れることに違和感を感じていたのに、こんなにも現実は遅れているとはびっくりした。

結構自分の周りには旧姓で研究活動している既婚女性多いのに。

いやぁ~、フェミニストらの闘争に無頓着だとあかんね。

いざという時に不利益を被る、あるいは不快感を感じるのは、他でもない「女」の自分なんだ、と改めて痛感した。

とりあえず、大学の教授陣に言ってこんな慣例なんとかしてもらおうか…