タイトルは、いつしかの化粧品CMのキャッチコピーをもじってみた(笑)。
さて、前回のブログで「体調管理を怠らない」と目標を立てた矢先にインフルエンザAにかかった。
最初はのどの痛みや寒気、関節の痛みがあり、市販の風邪薬を飲んで眠り、次の日に発熱。
とはいえ、37.5度と、普通の会社員だったら頑張って出社してしまうような症状だったけれど、子どもの保育園でインフルエンザAが大流行していたので、念のため検査を受けた。
結果を聞いてなんとも情けない気持ちに…
家族の誰よりも予防意識は高く持ち、子どもたちの送迎や通勤中には常にマスクを装着し、ワクチンも打って、子どもたちにも「帰ったら手洗い、うがい!!」と帰宅するなり叫びまくっていたのに…一体どこで感染したのやら。
そういうわけで、新年早々、熱が出た日を発症日として5日間、解熱してから3日間経過するまで自宅待機を余儀なくされた。
こんなことになるとは思っていなかったので仕事道具は全部職場だったし、何か読むにもやっぱり数日間はぼーっとしてしまって研究を進めることはできなかった。
なんとしても子どもへの感染は避けなければ!と子どもたちと接するときは常にマスクをし、寝室も別々にした。
やっぱり保育園への送り迎えは自分でしなければならなかったけれど、園内には入れないので、数日間は門のところで呼び鈴を押して先生に出てきてもらって引き渡しを行った。
というわけで、保育園の先生方にも大変ご迷惑をおかけした。
まぁ、正月休みが長引いたということで、気を取り直して1月下旬からは研究に打ち込んでいる。
ところで今日は、お世話になっている研究室の院生の博士論文公開審査会(口述試験)があり、早起きして早めに子どもたちを保育園に預け、出席してきた。
これまで院生時代の研究室の同期や先輩らの口述試験には行ったことあったけれど、博士課程単位取得退学後は所属が変わったりもして、基本的には内部の人間にしか情報は回らないので、古巣に戻って以降、久しぶりだった。
審査会は、30分程度の論文概要報告と、1時間ちょっとの5名の審査の先生による質疑応答。
審査の先生3名も褒めていたけれど、発表用に配布されたレジュメのまとめ方が大変よく、「こういうレジュメをつくるために博論を書いていけばいいんだな」と思ったくらい。
レジュメの構成を簡単にメモ書きしておくと↓
1.研究の課題と目的(研究課題設定の理由)
2.先行研究と研究の位置づけ
3.博論の目次
4.初出一覧
5.各章の要約(問いと答え)
6.研究の意義
7.研究の課題
特に、2で研究の位置づけが図示されていたのがわかりやすかった。
審査の先生にも、非常に緻密な思想史研究なのに、自分の研究の立ち位置を客観的に俯瞰出来ていることが評価されていた。
また、3の初出一覧は一見必要なさそうにも思えるけれど、どの章が新たに書き下ろした箇所で、どの章が何年に査読に通ったのかがわかって、自分のような後に続きたい人間にとっては、あるとありがたい情報だった。
ちなみに、章構成は、序章、終章が1章から6章までの実証部分をサンドするかたち。
そのうち書き下ろしは、序章と終章、1章のみで、あとは2015年から2018年までの既発表(そのうち査読は4本!)。
大体5年くらいでまとめていることがわかり、筆の速さを見習いたい。
今まで炎上している審査会にも遭遇したことがあるけれど、今回は概ね高評価だったと思う。
来年度には自分もこの場に立てるのかな…
今度、指導体制などについても伺ってみたい。
何よりも、「自分の研究だったらこの質問にはこう答えるかな」とか「自分の研究のここはこうしようかな」と考えられて、日々の低空飛行・遅延飛行に少し火が付いた気がする。
発表者にはこの場を借りて感謝したい。