Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

大学生のレポート

気づいたら7月が終わり、8月がスタートしている。

大学の授業が一段落し、学生らに課していたレポートも出そろった。

成績付の締め切りが8月4日と迫っているため、この週末は時間があれば一本でも多く読んだ。

実は、学生の成績評価のためにレポートを課したのはこれが初めて。

これまでずっと毎回の授業で提出してもらっているリアクションペーパーと、期末試験で成績をつけてきた。

というのも、これまで大人数の授業を受け持つことが多く、授業終わりから成績の登録までの時間がほとんどない場合が多かったから、一定の基準でどんどん答案を見ていける試験の方が成績付の時短になると考えてきたからだ。

しかし昨年度から担当させてもらっている某私大の授業の受講者は、多くても30人弱で、このコロナ禍で大学に学生を集めて試験をするのは状況的に難しいため、今年度からレポートにしてみた(ちなみに昨年度は試験ができず、平常点で評価)。

自分が大学生だった頃もそうだったけれど、簡単にレポートっていうけれど、「レポートって何なのか」あるいは、「レポートってどうやって書くのか」なんて学生らは教わったことがない。

おそらくそれを自分で調べることが求められていたのだろうと、今になってはわかる。

久しぶりに大学生の頃に書いたレポートのフォルダを開いてみたけれど、まぁ酷かった(熱い思いだけは綴られていたけれど…笑)。

そこで今回、受講生には執筆要領に「どうやって書けばいいのかわからない人のために」といった手引的なものもつけてあげた(もちろん書くために参考にするとよい本の紹介も)。

そして蓋を開けてみると、3分の2くらい読み終えた段階で、こちらが指示した様式や枚数はほとんどの学生が守れていたのだけれど、やっぱり正確に引用できている学生はほとんどいなかった。

中には、どこかのサイトをそのまま引用したかのような、「お子さまが…」のような文章が混在しているレポートなんかもあった。

他からそのまま引っ張ってきてあたかも自分が書いたかのように記述するのが悪いのであって、きちんと引用しさえすればなんら問題ないので、次回はしっかり引用方法も指示しようと思う。

また今回は、要点を短くまとめる力も見られると思って、5枚以内と枚数に制限を設けてみたけれど正解だった。

試験の答案を読むのも結構きついけれど、酷いレポートを読むのはもっとしんどい。

提出する前に自分で読まないのかな、と思ってしまうほど誤字脱字が目立つレポートが多い。

中にはまれに「合格点!」と思える優秀なレポートもあり、ほっとする。

ちなみに、レポートのテーマは授業で扱ったテーマ・トピックの中から、自分が特に関心を持ったテーマを一つ選んで書く、といったように、学生にとって書きやすいものにしたつもりだ。

学生が選んできたテーマで多かったのは、「子どもの貧困」と「教員の多忙化」だった。

おそらく他の授業でも扱って論じやすいと判断されたのだろう。

残りあと6本のレポートを読んで8月4日までに成績付。

よし、間に合いそうだ!もうひと頑張り!!