Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

2月があっという間に過ぎ去り、早いものでもう3月…
きのうまでに、3つの大学で4コマ担当している授業の試験・採点、成績付けが終わった。
今年度は2つの私大での試験・採点が重なってしまい、1月から2月にかけての1週間で200人の成績付けをやりきった。
もう一つの国立大は私大よりも成績の提出がゆるやかで、試験の受験者125名とやや多めではあるが、期日も2月末までと余裕があったので大丈夫だろうと高を括っていたら、「6ヶ月の妊婦変数」が大きく響いて、結局大変な目にあった。
妊娠6ヶ月のお腹ともなると、そもそも机に向かう姿勢がきつい。
胃が圧迫されている感じで苦しいので、家のソファで後ろにのけ反りながら学生の答案を読んでいると、今度は極度の睡魔に襲われる(妊婦はとにかく眠い)。
さすがに学生が書いた答案の文章と夢の中を行ったり来たりするのは危険なので、仮眠をとってまた再開。
だけど読んでも読んでも減っていかない答案の山を見ると、今度は「辛い…辛い……」と集中力が、、
そんなこんなの繰り返しで、一日に10枚もやれない日が続き、結局最後は睡眠時間を削ったり、家族の協力を得て土日にやったり…。
2歳の子どももまだ母親に甘えたい盛りで(そこは決して父親ではないのが不思議)、深夜頑張って採点をやっていると起きて来てしまって、泣きながら「ママと寝たい」と言ってくる。「はいはい」と寝かしつけていると、自分も眠くなり、そのまま朝を迎えてしまうなんてことも…。
そして成績提出の期日だったきのう、最終日まで残してしまった32枚の答案を驚異的な集中力でやりきり、Webでの成績提出を終え、子どものお迎え時間にもなんとか間に合った!
妊婦さんでも締め切りに間に合わせる方法は、「ある程度の居心地の悪い環境」と、とにかく「無になること」である(笑)。
誰の目もない家や、温かい部屋・すわり心地のいい椅子のある研究室ではダメ。
子どもを預けてお迎えの時間まで、ずっと某カフェでやった。
知らない人からの規律訓練的な視線と、ゴツゴツとしたすわり心地の悪い椅子により、環境管理型の権力を発動させ、さらに、期末試験前でわんさか訪れる勉強する気のない女子高生達の会話や、ぷにぷにほっぺのかわいい赤ちゃんを連れたお母さん達には目をくれない「無の境地」(それらめっちゃ気になるけど邪念を捨てる事だけを意識)。
とにかく何も思わないこと、考えないこと、スマホを見ないことが、単純労働を効率よく進めるためのポイントであった。
そんなこんなで昨日、ようやくきつかった今年度の非常勤業務を全て終了させ、自由だーーーーー!(と心の中で叫ぶ)。
あとはちょこちょこ依頼原稿の校正や、仕事先や銀行などの手続き書類などはあるけれど、ようやく「優雅なマタニティ期」到来。
読みたかった本や、観たかった映画、進めたかった自分の研究、etc...
ずっと会えていなかった友人とも連絡をとってみんなの赤ちゃんも見に行きたい。
慌しくなる6月まで何気にあんまり時間ないけれど、それらを謳歌したいと思う。