Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

保活 ― 保育園見学編

①亀高保育園
ここは、来年度から公設民営になる園で、『平成29年度 江東区保育園等入園のしおり』によれば、「増加する保育園の運営財源を確保しながらサービスアップを図っていくため、本区では適切にアウトソーシング(事業の外部化)を進めることとしています」とのこと。
というわけで、来年度から園長になる先生による説明会・施設見学に参加してきた。
説明会・施設見学は、現園長も同伴して行われ、10人ぐらいのお母さんが(中にはお父さんの姿も)来ていた。
改めて、保活って基本母親の仕事となっているのだなぁと思う(実質的に平日の昼間に保育園を見学できるお父さんが少ない)。。
園内はとても広く、とにかく日当たり良好。
園長さんも感じの良い朗らかな方で、特に気になる点はなかった。
しいて言えば、来年度から公設民営化されるので、職員さん達の様子が見学だけではわからなかったが、質問したところ、来年度配属される職員さんたちにはすでに園での研修がスタートしているという。
自転車を稼働できれば問題ないが、雨の日などは若干通園に難が生じそうなところが気がかり。

小名木川第二保育園
ここは家からも徒歩で通え、帰りに商店街で買い物をして来られるのが最大のメリット。
電話で見学のお願いをしたところ、平日に講師の先生を招いて「ベビーマッサージ」の会があるとのことで、見学の前に、そのベビーマッサージにも参加させていただくことになった。
仕事が切羽詰まっていないお天気のいい日には、なるべく外気浴に連れ出してやりたいと思っているので、お出かけにちょうどよかった。
ベビーマッサージには10組くらいの親子が訪れていて、だいたい30分程度、歌をうたいながら赤ちゃんをあやした。
こうして、地域のお母さん・赤ちゃんを招いて、交流の場を設けているのはとてもいいな、と感じた。
お母さん同士も、「何ヶ月ですか?」なんて言いながら会話することで、我が子の成長を相対化できるし、ベビーマッサージの後には園の栄養士さんが赤ちゃんの身長・体重を測ってくれて、「もうちょっとで首が座りそうですね」とか「足の力が強いですね」なんて、我が子の体の発達具合を見てくれるので、気持ち安心する。
「うん、保育ってこういうことだと思う」と、再認識した。
何も保育園に入れた子だけが公の保育サービスを享受できるのではなくて、やはり地域の大人が子ども達を守り育ててくれる、親だけに保育を閉じないことが、本来の保育の意味なのではないかと…。
そしてベビーマッサージの後に、4組の親子がそのまま施設見学をした。
園長先生はとっても丁寧に園の活動を説明してくれ、「また来てください」と言ってくれる優しい方だった。
見学したのがちょうどお昼ごはんの時間で、子ども達の食事の様子が見られてよかった。
古いので決してこぎれいな園ではなかったけれど、どことなく、自分が保育園児だった頃を思い出すような、懐かしい感じの園で、個人的には好印象だった。
ただし、見学に行った4園中唯一の区立で、職員の異動がある。
園を案内してくれた園長先生もそうだけれど、他の職員も来年の春にこの園にいるのかどうなのか定かではないところは不確実なところで、区内異動で園運営を相互に高め合っていける反面、子どもの担任が就学前までずっと一緒とは限らないのは子どもにとってどうなのか。

③砂町友愛園
ここも家から徒歩で通える園で、お庭が道路に面していないのがセキュリティ的によいところ。
見学に行った他の3園とは違い、自分一人だったせいか淡々と施設見学をさせてもらい、「だいたいこんな感じです。何か質問はありますか?」といった感じ。
私立だし、教会がとなりに建っているし、園名的にも気になっていたので、Xコードについて質問してみた。
すると、創立者がクリスチャンだっただけで、現在は教会とも関係ないし、職員も園児も誰もクリスチャンではないとのこと。
なのに、讃美歌を歌ったり、お祈りは「マナー程度に」やっているとのこと。
「経路依存?」と思ったけれど、まぁそこら辺はあえて触れず…
穏やかな木漏れ日と元気な子ども達の声に癒されはしたけれど、節電していたせいか、どことなく陰気な印象。

④砂町保育園
最後に見学に訪れたここも、家から徒歩で通える距離にあり、自宅から大通りを通らずに小道を歩いて行けるので、車や自転車にぶつかる危険が少ない。
小さな子どもを連れて歩くとなると、そういった安全面は結構重要なポイントな気がする。
ここは元々幼稚園だったところらしく、昭和9年創業と、歴史も古い。
主任保育士の先生が自分一人の為に本当に丁寧に園の中を案内してくれ、園での活動の様子も写真を使って一つずつ紹介してくれた。
出来れば保護者参加型の園の方が個人的にはいいと思っていて、その点ここなら満足できそうだと思った。そして地域密着型。
住宅街の中にポツンとあるし、住宅も園に隣接しているので、騒音問題とかも気になったけれど、園のとなりのお家は園長先生のお家とのこと(笑)。
お散歩がてら連れて行った我が子も気が付けばぐっすりで、日当たり良好なのが気持ちよかったのだろうか。
ただしここは、搾乳した冷凍母乳の預かりはしていないそうなので、入ったらミルクになる。
我が子はミルクも飲むし、搾乳した母乳もあげているので哺乳瓶への抵抗もないから大丈夫だろうけれど、預けている間の母親の乳は張りっぱなしになり、それはそれは痛いのなんのって…

というわけで、4つの保育園を見学に行ったわけだけれど、保育内容はどこも英語だの、リトミック・体操教室だの、歌や楽器演奏、食育、ect.…
今流行りの内容を区立でも私立でも取り入れていて、色々体験させてやりたいという親心に沿った内容になっている。
どの園にもそれぞれいいところがあり、気になるところもあり…
となると、結局あとは通いやすさだったり、安全面、施設・設備、先生たちの感じで選ぶしかない。
子どもに合う、合わないもあるのだろうけれど、入れなかったら仕方ないので、ある程度の妥協は必要かな、とも思う。
本来なら地元の子は地元の保育園に難なく入れなければおかしいのに!!