Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

インフルエンザ予防接種

11月に入り、子を持つ親の多くは「いつインフルエンザの予防接種受けに行こうかな」と気にしだすだろう。
毎年、インフルエンザの流行は12月から3月中旬らしく、12月中旬までに接種を終えていることが望ましいとされる。
我が家は、二人の娘たちを平日は保育園で集団生活させているので、先週末の降園後に受けに行った。
5歳の上の子は、「痛かったけれど、〇〇ちゃん(妹)がいる前では泣けなかった」と言っていたが、夜になってやっぱり腫れが痛いらしく、時間差泣き…
2歳の下の子は、診察室で「いたぁーーーーい」と典型的な大泣き。診察室を出るとみんな笑いをこらえていた(笑)。
小学生までの子どもは2回打つ必要があり、次回は3〜4週間後とのこと。
その時、両親も一緒に打つ予定。
まぁ、打ったからといってインフルエンザにかからないわけではないというけれど、重症化させないためにも…
あと、インフルエンザの場合は、熱が下がっても数日は保育園に預けられなくなってしまうので、薬を飲ませたりする労力や、自分の仕事が滞ってしまうことを考えると、多少の代価は払っておこうかなと。
先日子どもたちを連れて行ったかかりつけの病院は割と良心的で、一回2800円。
でもこれが子どもたちは2回、そして大人二人もとなると1万円以上と、家計への打撃が痛い。
病院ごとに金額は違うが、3000円以上なんてざらなことを考えると、時間もとられるしで、そりゃ接種率も下がるわけだ。
こういうところに公費を使ってほしいよね、と思ったのと、「あれ?自分が小学生の頃って学校で打ってなかったっけ?」と思ったので、ちょっとネットで調べてみた。
どうやら、1977年に集団接種が義務化されたインフルエンザの予防接種は、その効果と副作用などに鑑みて、1988年には希望者のみの集団接種になり、1994年には打っても打たなくてもよいという任意接種になったようだ。
子どもの集団接種に関する効果については、いろいろな研究がなされているようで、当時は「その効果はさほどない」という説が有力になり、学校での集団接種は廃止されたらしい。
一方で、ワクチンが集団で接種されていた時期、希望者だけに接種した時期、そして任意接種になった時期、再び増えてきた時期など5期に分け、その間の接種率と学級閉鎖の数との相関を調べた研究↓によると、集団接種をやめて接種率が下がると、その分インフルエンザになる子どもが増えるし、逆に上がると減るという、想像通りの結果が得られていたりもする。
https://academic.oup.com/cid/article/53/2/130/286341
さらに、「子どもにワクチンを打つことが、子どもたち自身の発症や重症化を抑えていただけでなく、インフルエンザで亡くなることの多い高齢者の発症をも抑える役割を果た」すということもあるらしい↓。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/01/26/infuruenzacommunity_a_23344626/
それによれば、「子どもへの集団接種が、社会のほかの集団にも与える影響は「間接予防効果」(集団免疫)と呼ばれ、各国のその後のインフルエンザ対策に大きな影響を与えた」という。
どの研究が科学的に説明力が高いかは専門家ではないのでなんともいえないけれど、国の財政事情が現在の任意接種を後押ししているのなら、そこは見直すべきなのではないか、と思う。
オリンピックもいいけれど、もっと平等・公正な社会に生きたいんですけど(別に社会主義者ではないけれど)。
昨年は、インフルエンザワクチンが不足し、何度も病院に問い合わせて何とか確保できたという状況だったが、今年はどうやら大丈夫だと聞いていた。
だけど、どうも接種者が先週末に集中してしまったようで、かかりつけの病院には現在在庫はなく、入荷は来週以降、という情報がLineによりもたらされた。
「早めに打っておいてよかった」と思う反面、こういうワクチン争奪戦は社会的に不公平でなんか嫌だ。
打ってて言うのもなんだけど、お金と時間にゆとりがあり、情報を得られる層にだけワクチンが行き届く社会。あーこわっ!