Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

新年度のスタート

卒業・別れの時期が過ぎ、今度は新たな出発の時を迎えた。
大学構内の桜が満開になったはいいのだけれど、ここにきて花粉症の症状がひどくなってきたのは何とも…

さて、4月に突入し、そろそろ新年度の授業準備を始めなくては、と思う。
あっという間に春休みは終わり、もう来週から授業が始まる。
非常勤講師をやらせていただいている都内の某S大は、今年度からカリキュラムを全面的に改訂し、私も担当させていただく授業に多少の変更があった。
今年度の前期の科目は「教育学入門」ということで、主に、教育原理、教育史、カリキュラム論という柱で、以下のように授業内容を構成した。

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1. ガイダンス―学問としての教育学
2. 教育とは何か
3. 人間の成長・発達
4. 子どもの発見と「教育」の誕生
5. 教育の学校化―日本の近代公教育の成立
6. 戦時下の教育―『戦争を歌った子どもたち』より
7. 現代教育改革の展開(1)戦後教育改革期
8. 現代教育改革の展開(2)高度経済成長期
9. 現代教育改革の展開(3)企業社会成立期以降
10. カリキュラムと人間形成
11. カリキュラムを支える思想
12. 道徳教育論
13. 新しい教育活動の創造―シティズンシップ(市民性)教育
14. 現代教育に問われているもの
15. まとめ

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前期の授業の中で貫かれている問いは、「教育とは何か」、「人が育つとはどういうことなのか」である。
後期の科目は「学びの場の教育学」という名前になって、主に学校をめぐる問題について扱う。
両方とも“一般教養”としての授業なので、広くいろんな問題を扱うが、どうか学生たちにはこの授業を通して少しでも「教育学」というものの面白さや奥深さに触れてもらえればと願ってやまない。
というわけで、頑張らなくては!
授業準備の他にも、今月末までの原稿1本、競争的資金獲得のための(学振RPDの)申請書の作成、来月提出の原稿の準備、そして何よりも博論への取り掛かりなど、やることは山ほどある。
子育てとの両立も大変ではあるのだけれど、今年度も、少しでも自分なりに前進できれば、と思う。