Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

1年間の完走

とっくに年は明けていて、すでに1月も中旬だけど、今年初の更新。
というのも、年末はまぁそれなりに家族や友人とゆっくり過ごす時間はあったのだけど、年明け早々科研の共同翻訳の仕事と、年明けの非常勤の授業準備に追われていて、特に前者が思いのほか大変だったこともあって、今日まで慌ただしい日々を送っていたからだ。
お陰様で昼夜逆転生活に苦しんだけど、ようやく昨日あたりから通常の朝の生活が戻ってきた。
今年の抱負や決意、年末に見に行った映画の感想など、いろいろと書き留めておきたいことがあるのだけれど、まずは、本日今年度の授業がすべて終了したので、鉄が熱いうちに、来年度のためにも、思ったことや学んだことを書き留めておくことにする。
今日の授業の最後には、簡単にではあるけれど、長い人で1年間、短い人で半年間、自分の拙い授業に付き合って、授業へのリアクションを通じていろいろと多くのことを学ばせてくれた学生さんたちに感謝の意を伝えた。
少しでも教育学が取り扱うべき問題の広さであったり、深さであったり、それゆえのおもしろさであったりを伝えられれば、あるいは少しでも教育学についてもっと知りたいとか、扱ったテーマについて興味を持ってくれる学生さんが出てきてくれれば、と思いながら授業をやっていた気がする。
つまり大学の授業なのだから、学生さんたちには、それまで受けてきたであろう、答えが一つに決まるような、あるいは解を与えられるような授業による思考方法からは脱却してもらい、多角的な視点で複雑な社会的政治的教育問題を捉えられるようになってもらいたい、と思っていた。
振り返ってみても、それが十分に成し遂げられたという自信は毛頭ない。
一方で、先述したように、受講してくれた学生さんたちからは多くのことを学ばせてもらった。
毎回授業の最後に提出してもらっている「コメントシート」には、授業自体への要望から、その日の授業内容に対する疑問や感想まで、あらゆることを自由に書いてもらった。
学生さんたちには、その「コメントシート」は出席をとるためのものではなく、あくまで授業改善のための、あるいは一方的な講義に陥らないためのコミュニケーションツールだというふうに伝えていた。
前期の最初の方の授業では、それこそ授業の技術的な批判や要望もあったけれど、対応していく内に少しずつそういったコメントはなくなり、授業自体も良くなっていったと思う。
出される疑問も高度な内容のものが多くあって、その日の授業の中では時間の都合で扱えなかった内容についても、「よしよし」と思いながら、次の授業の時に、学生たちからの疑問に答えるかたちで、発展的な学習へとつなげることができたりもした。
とにかく、最初はすごい緊張したけれど、1年間すごく楽しかったし、自分自身がいろんなことをいっぱい勉強できるいい機会だった。
今年度の授業を通して、内容的にも技術的にもいっぱい反省すべき点があることがわかったので、また来年度はその反省を生かして、今年度よりももっともっと充実した内容によって、もっともっと充実した授業にしていければいいな、と思う。
そのためにも、期日間近の来年度の授業シラバスの作成を頑張ろう。
そして、来週は定期試験。
その採点が終わり、成績を付ければ、本当に今年度は一段落である。
学生さんたち、試験できるといいけどな。。