たまたま入ったファミレスでランチをしているときにネットニュースで先生の死を知り、茫然と雪の舞う寒空を眺めていたあの日から二年が経った。
あの時は、何かの間違いであってほしいという信じられなさと同時に、もうお会いできないという悲しみと、これからどうしようという不安と、複雑な気持ちを抱いていたという記憶がある。
この二年の間に所属を現在の大学に移し、いつまでも落ち込んではいられないという気持ちで自分の研究を進めることに集中してきた。
そして先週、博士論文としてまとめた研究に一つの区切りができ、大きな山をまた一つ越えることができた。
お会いするたびに子育てと研究の進捗を気にしてくださった先生に、今年はやっといい報告ができる。
今日もあの日のようにどっしりとした雪雲が上空を覆っていて、とても寒い一日になりそうだ。