Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

師走

前回の更新からあっという間に1ヶ月…。
時の過ぎる早さにびっくり。
というか、毎日「今日も1日あっという間だった」と思いながら家路につく日々。
そういう時は、「今日は何を成し遂げられたか」を考える。
本当に何もやっていない日なんてないはずで、一つでも何か前進させられたのなら「よし」とする。
それは、初めて修論のために訪れたフランスでお世話になった先生から、研究は「一日一善」と言われたことを今でも胸に止めているからだ。
フランスという慣れない地で、「見たかった資料に当たれた」とか、「資料の複写ができた」とか、そうやって地道な作業の積み重ねで研究はできていく、というのがその言葉の意図かと思う。
それを現在に置き換えてみると、なんとか子ども二人を保育園に預け、その足で大学に向かう。
通勤の電車の中では、なるべくスマホは見ないようにして読書の時間を確保する(急ぎのメールは返すけど)。
5時のお迎えなので、4時までが勝負。
資料収集に午前中を費やしてしまう時もあれば、博論がぐいぐい進められる時もある。
いずれにせよ、極端なことを言ってしまえば、一行でも書くことができたなら、一つでも注が打てたなら、その日は「よし」とする。
そんな亀のようなペースでいつ終わるの?と自己嫌悪にもなるけれど、子どもも二人育てているし、家事もそこそこやっているし、めちゃくちゃストレスフルな日々でもなんとか心と身体の両方うまくコンディションを整えて、毎日一つでもやれたことがあるのなら、前に進めているってことで「よし」としてあげないと。
この時期、大学4年の時の卒論や、修士2年の時の修論を思い出す。
あの頃は本当にそれだけに集中してストイックにやっていたな、と。
当然あの頃のようにはできないけれど、提出まで残りあまりないことを考えると、もう少しあの頃のようなストイックさは、無理のない範囲で出していく必要があるかもしれない。
先日、大学の本屋に行った際、こんなのを見かけた↓。

一目で「先生だ!」とわかり、もう会えない悲しみが込み上げてきた。
貴重な応援者の一人だった先生に認めてもらえるようないい報告ができるよう、日々精進するしかない。
今年のイチョウは、色づくのが遅ければ、散るのは早い↓。