Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

12か月の未来図

ここ数日、花粉症及びその薬による身体の不調、家事(厳密には家事を一切請け負おうとしない旦那)と子育てによるイライラ、研究の迷走、といった悪循環からどうにか抜け出したかった。

きのうは日曜日で、本来なら子どもたちと過ごす日だったけれど、こんなんだったから少し解放させてもらった。

研究室に?と思ったけれど、こういう日はリフレッシュ休暇を設けた方がいいと判断し、映画を見に行くことにした。

映画館なんて本当久しぶり。

神保町にある岩波ホールへ行き、現在上映中の『12か月の未来図』を見た。

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パンフレットにもあるように、フランスのパリ郊外に位置するコレ―ジュ(中学校)が舞台となっていて、なんとなく設定は何年か前に岩波ホールで見た『パリ20区、僕たちのクラス』を思わせる。

失敗すること、出来ないことを馬鹿にされ過ぎて学びから逃走することに慣れていた生徒たちが、名門高校から赴任した教員とのやり取りを通じて少しずつ学ぶことの面白さや、勉強することの意味を見出していく様子が見て取れた。

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これら著名人によるコメントの中にもあるように、大人の子どもに対するまなざしの変化だったり、異なるカルチャーの衝突から生じるダイナミズムだったりがとてもリアルだった。

そして、「どうしようもない現実」から一筋の光のようなものが見え隠れする様も上記の『パリ20区、僕たちのクラス』と似ていて、見終わった後の「現状は何も解決されていない、けれど何となく、教員と生徒たちとの応答的な関係が今後への期待」という感想も一緒だった。

大学の授業で扱うにもよさそうな素材だと感じたので、また学生らと議論して深められたらいいなと思う。

5月17日までの上映。

映画の後は少しカフェでお茶しながら読書し、明日からまた頑張ろうという気持ちになれた。

イライラしていると子どもたちへの言葉もきつくなりがちになるので、こうしたリフレッシュ休暇も重要だと再認識した。

映画にもあったように、子どもたちには期待する・安心させる・自信をもたせるような言葉がけの方が、その逆より良いはずだ。

さて、今日から身体とプライベートと研究の好循環は生まれるだろうか…