毎日毎日低空飛行を続けていると,どこか他に楽しみを見出さないとやっていられない。
かといって,これといって人に話せるほどの趣味があるわけでもない。
趣味は何かと聞かれたら,“部屋の掃除をすること”と“音楽を聴きながらお風呂に入ること”,“おいしいごはんやお酒に囲まれながらじっくり人と話すこと”ぐらいしか思いつかなくて,いつも返答に困る。
だけど最近,趣味とは言えないまでも,ささやかな楽しみができた。
プロ野球の楽天戦である。ここ数年楽天は,いわゆる“春の珍事”で,序盤は好スタートを切るものの,もうこの時期には最下位争いに転じている。
しかしそんな楽天が,今年は現時点でパ・リーグ3位。
球団創設以来,初のクライマックス・シリーズ(CS)進出への望みをつないでくれている。
楽天に惹かれる理由はおそらく3つだろう。
ひとつは,地域密着型だから。
先週念願叶って,仙台にあるスタジアムに楽天対日ハムの試合を見に行った。仙台の街は楽天一色といった感じで,思いのほかこじんまりとした球場に平日にも関わらず多くのファンでにぎわっていて,小さな子どもから制服姿の女子高生までもが熱烈に応援する姿は印象的だった。
ふたつ目は,なんと言っても野村克也がいい。
もはや“ノムさんのボヤキ”は楽天名物である。華がある王・長嶋とは対照的に,ダメならダメなりに時間と頭を使うし,チームが勝ってご機嫌な野村監督を見るとなんだかうれしくなる。
三つ目は,どこかのチームのように,「お金がある→いい選手を集められる→強い」というわけではなく,とにかく弱いなりに頑張ってここまできたから。
条件が悪く,下から這い上がってくるチームに,どこか自分を重ねてしまう,あるいは重ねたいのかもしれないなと思ったり。
さっきチェックしたYahoo!スポーツによれば,今日のオリックス戦はどうやら勝ったよう。やっぱりエース岩隈。頼りになる。
お願いだからファンの望みをつないでほしいと思う傍ら,なかなか仕上がらない発表原稿にまた頭を悩まされる。
ダメならダメなりに時間と頭を使えといえど,せめてもう少し英語ができたらなぁ,,国際学会の発表が日本語でよかったらどんなに楽だろう,,と思う今日この頃。
でもまぁ不思議なもので,楽天が勝ったから自分ももう少し頑張ってみようと思える。
楽天,CSまであともう一息。一方,自分の発表原稿の完成は。。。