Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

シャネル

連休2日目の今日は「ココ・アヴァン・シャネル」を見に行った。
アメリ」でおなじみのオドレイ・トトゥが主演のフランス映画である。
久しぶりのフランス映画だったけれど,フランス映画独特のあの何とも言えないシュールさというか,どことなく切なさが漂う感じが好きだ。
去年から今年にかけて少しフランス語の勉強に力を入れたおかげで,少し聞き取れたことも嬉しかった。
またシャネルは,どうやら今年で生誕125周年,洋服よりも先にデザインを手がけていた帽子が店頭で売り出されるようになって100周年らしい。
だからなのか,今年度だけで3本もシャネルに関する伝記映画が放映される。
先日「ココ・シャネル」を見て,今日は「ココ・アヴァン・シャネル」。
先日見た「ココ・シャネル」の方は,現代の(60〜70年代の)すでに年老いたシャネルが若き日を回想する構成になっていて,登場する帽子や洋服が結構今っぽくておしゃれだった。
また,彼女が残した多くの印象に残る言葉にスポットが当たっているように思えた。
今日見た「ココ・アヴァン・シャネル」の方は,完全に伝記ものといった感じで,彼女の生き方や周囲の人間との関係に焦点が当てられていた。
今日見たものの方が,当時の社会において,彼女のデザインがいかに奇抜なものとして映ったのか,あるいはシャネル自身がどのように「自由」であろうとしたかがわかる。
両方見ると,当然大筋としては同様のシャネルの生き様を描いたストーリーだけど,登場する人物の性格やシャネルとの関係が結構異なっているのに気づく。
どうしてこうした違いが生じるのかはわからないけれど,こうなったらもう一つ,正月に放映される「シャネル&ストラヴィンスキー シークレット・ストーリー」も見るしかない。
この映画は,どのようにして香水の“シャネルの5番”が誕生したのかに焦点を当てて描かれているという。
シャネルのブランドそのものには全く興味がないけれど,こういったたくましい女性の生き様を描いた映画はどうも好きらしい。