Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

初心忘れるべからず

あっという間に四月も後半。
今週は、都内の某私大にて無事初めての勤務を終えることができた。
自分としては本番での度胸はある方だと思うけど、メンタルは割と繊細…というわけで、前の夜はいろいろ考えすぎて一睡もできなかった。
学生は何人くらい来るんだろうとか、用意した資料は足りるかなとか、足りなかったら大学で印刷させてもらわなきゃとか、スライドはちゃんと映せるかなとか…そんな些細な心配事や、最初のつかみは何をどう話そうとかそんな不安がいっぱいで、いろいろ考えていたら朝を迎えてしまった。
今回は初回ということで、まずは授業の概要や進め方、成績評価の方法といったガイダンスを行った後、授業のイントロということで、少し学問として教育について考えるということはどういうことか、ということを一緒に考えてもらう、そんな内容にした。
人数は80名弱といったところ。学生さんの履修登録がまだなので来週はもっと減る見込み。
本当はアイスブレイクがてら最初の方はいろいろ面白いことを言って学生の興味を引こうと考えていたのだけれど、見事に空気に飲まれ、アイスのまま淡々と話を進めてしまった。
当たり前かもしれないけど遅刻する人は一人もいないし、ほとんどの学生が話したことをメモってるし、何よりもみんなまじめにこっちを見ていた。
途中雨が降ってきて教室は一気に蒸し暑くなった。
勤務終了後、「学生にとっては面白さゼロだったよな〜」と軽く落ち込みながら反省会のためカフェに入って一息入れ、授業終わりに学生に書いてもらったコメントシートを読んだ。
コメントシートには授業の感想や疑問に思ったこと、授業に対する要望や授業の中で聞けなかったこと、あとは初回なので教育について関心のあることなど、好き好きに書いてもらった。
それを読んで、授業で話した内容に興味をもってくれた学生の多さに、自分が大学の授業に求めていたのはそぉいう知的な面白さだったよな〜と改めて気づかされた。
そして自分が気にしていたことがいかにどうでもよいことだったかを反省した。
そぉいうわけで、初回にもかかわらず(初回だからこそ?)自分の未熟さ実感し、ちゃんと授業の中身で学生の知的な欲求に向き合っていこうと思わされた。
人に教えることは自分の勉強にもなると良くいうけれど、学生によって教える方も成長するとはこういうことかと改めて思ったりもした。
来週は「教育とは何か」という概念について、学生と一緒に深めていこうと思う。
またがんばる!と思ったそんな矢先、気づかない内に疲れが溜まっていたのか、3年ぶりぐらいに風邪らしい風邪を引いた。
病は気から。寝込んでる暇はない。と、だるい体を起こして今日もとりあえずパソコンには向かう。
果たして授業と自分の研究との両立はいつ頃できるようになるんだろうか。。