Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

「教育思想基本演習」受講

きのうに引き続き,大学院の授業に出てみた。
本日受講したのは,公共性論・シティズンシップ教育の研究などで有名な小玉重夫氏の「教育思想基本演習」。
小玉先生とはかれこれ4年近くのお付き合いになるだろうか。
研究領域は違えど,学部の頃もう少しちゃんと院試の勉強をしていれば今頃先生の指導生になっていたかもしれないお方である。
とはいいつつ,公的な指導教員ではないけれど,修士課程のときからいろいろとお世話になっている。
この授業では,異質な他者との関係をaccountability(説明責任)およびresponsibility(応答責任)の問題に焦点を当てて検討していくという。
主に取り上げられる文献は,以下の二つ。
フーコー,M〔中山元訳〕『真理とディスクール―パレーシア講義』筑摩書房,2002年
・バトラー,J〔佐藤嘉幸・清水知子訳〕『自分自身を説明すること』月曜社,2008年
やっぱりフーコーとバトラーやるのか…といった感じ。
まぁ,この手の論者は食わず嫌いのようなものなので,この際ちゃんと勉強してみようと思う。
文献の購読に入る前に,来週から3回は準備運動的に小玉先生からの研究報告,小玉重夫論文「教育改革における遂行性と遂行中断性」の検討,『高校生活指導』2010年春号の特集の検討を行う。
さっそく今月末,『高校生活指導』2010年春号の特集の発表を担当することになった。
そこに集録されている検討論文は次の3本。
・岡野八代「他者に応答するシティズンシップ教育へ」
・望月一枝「他者に応答するシティズンシップ教育」
・岡村昭弘「ケアの倫理が問いかけるもの」
まだ読んでいないけど最近,岡野八代をはじめとするフェミニズム的な議論には危うさを感じていたので,今回の発表で深められたらと思う。
あとはまぁ,発表は時間に余裕があるうちに終わらせておく方が楽だろう。。