Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

韓国訪問調査

前回更新したのが3月6日だったので,だいぶ更新していなかったことに気づかされた。
その間,結構いろいろとやらなければいけないことが立て込んでいて,順番に終わらせながら改めて時間を自分でコントロールすることの重要さ・難しさを感じていた。
それはそれとして,昨日,4泊5日の韓国訪問調査から帰ってきた。
大学院のゼミで年明けぐらいから本格的に準備して,現地でのインタビュー調査を実施した。
訪問先は,韓国の文部科学省やソウル市教育委員会,その他ソウル市内の高校3校ほど。
訪問先との調整は,研究室にいる韓国の留学生がほとんどひとりで引き受けてくれたことを思うと本当に頭が下がる。
実際のところ,なかなかうまい具合にインタビューはさせてもらえなかったのだけど,これも経験だと思った。
教育行政を専攻しているのに(しているから?),個人的には韓国の高校生と話している方がいろいろ考えさせられるものがあった。
彼ら・彼女らはここ1・2年で習ったという日本語を非常に堪能に話し,通訳までできるレベルの子もいて,日本への留学について熱心に質問してくる。
また今回出会った韓国の高校生は皆,今一生懸命勉強することが将来の大学進学や職業選択に有利にはたらくことを疑わないし,それはひとつの真実だろう。
韓国は日本にも増して受験熱の強い国として知られている。
だからなるべくエリートコースを歩めるように,家族や学校,韓国社会が彼ら・彼女らを支援し,勉強へと向かわせるのである。
一方ソウル市内を歩いていると,目の見えない障害者が地下鉄の中でお金を求めてくる光景や,屋台などで観光客が出すゴミを片づけている労働者らを非常によく目にする。
こうした社会の現実と,今回訪れたエリート高校に通う高校生たちが語る将来の夢や希望とのギャップが,韓国の将来に非常に難しい問題を投げかけているように思えてならない。