Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

バンクーバー五輪迫る

ここ最近いろんなことが重なって気が晴れないでいたため,ブログの更新も滞りぎみになってしまった。
ネガティブな感情とその記述は,「予言の自己成就」的にさらなるネガティブを導く気がしているので,笑うかどには福来るじゃないけどここはあえて明るい話題を…と思ってはいる。
そういえば,冬季オリンピックバンクーバー大会の開催があと約2週間と迫っている。
開会式は現地の2月12日(金)である(日本時間では13日の昼ごろ)。
基本的にスポーツ観戦は好きで,単純な性格なためか結構感動屋なので,オリンピックとか,スポーツの大きな国際大会は待ち遠しい。
今回のバンクーバーオリンピックで特に楽しみな競技および選手は,モーグル上村愛子(皆川愛子?)と,女子のフィギュアスケートである。
もっとマイナーな競技にも目を向けなければと思いつつ,個人的には好きなタイプの選手というのは一貫していると思う。
完全にメディアに踊らされているのかもしれないけれど,「挫折を味わったことのある選手」が好きだし応援したくなる。
モーグル上村愛子は,98年の長野オリンピックで当時地元長野の高校生として7位に入賞し,その後2002年のソルトレイクでは6位,2006年のトリノでは大技を決めるも5位とメダルには届かないできた。
前回のトリノオリンピックでは,「一体どうすればオリンピックの表彰台に乗れるのかがナゾです」というコメントを残したことが印象的だったが,モーグルはタイムを競うだけではなく,エア技術やターン自体も採点の対象となる。
フィギュアスケートにも共通することではあるが,大技を決めればもちろんそれだけ加点されるわけだが,競技全体の完成度がどうかということが一番重要な点である。
上村はそのことを前回のトリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香をテレビで見ていて学んだという。
同様に,前回のトリノ五輪には出場したものの15位に終わった安藤美姫や,今期自身が得意とするトリプルアクセルがなかなか思うように跳べずスランプに陥った浅田真央,病気から復帰し一躍シンデレラガールとなった鈴木明子も皆,荒川静香トリノの演技に魅せられて今回のバンクーバーに臨む。
それぞれが金メダルを手にした人間から学び,それぞれに「ああなりたい」と思ったという。
いいときも悪いときも,常にその競技と向かい合ってきた人間が織り成すドラマがあるからこそ,ありきたりな言葉かもしれないけれど,見る側に感動と勇気を与えるのだろう。
そうしたドラマはメディアが勝手につくったというある種うがった見方もできなくはないけれど,それはそれとして,もっと純粋にその競技とそれに臨む選手から力をもらえる気がして,今から来月のオリンピックが楽しみである。