Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

明憩

今日,父が福岡へ出張ということもあり,夜,母と食事をした。
母の職場が自分の通っている大学のキャンパスからほど近いということもあって,よくランチを一緒にする。
だけど夜に食事をするのは久しぶりだった。
お互い日本酒が好きなので,本郷界隈で一番取り揃えが豊富といわれる「明憩」(めい)という居酒屋にしてみた。
モツ鍋をはじめ,様々な料理を酒の肴にいろいろ話した。
姉は病気があるから,気にせず結婚していいんだよ,という話。
おばあちゃん,おじいちゃんももう歳だから,会える内に会っておいた方がいいよ,という話。
研究者になるにしろ,就職するにしろ,女性の場合はより厳しいね,という話。
両親ともまもなく定年を迎えるため,どうするの?何しよう…,なんて話。
そんな話をしていると,あぁ自分も歳をとったんだなぁ…と改めて感じる。
経済的には何一つ不自由なく育ってきてしまったから,だからこそ,恩返しではないけれど,両親,さらには祖父母を安心させてあげなくてはいけないとも思う。
かといって,順調に業績を貯め,博士論文を書き,就職…なんてエリートコースを歩む自信も実力もない。
理想と現実は多分にして乖離するもの。
いくら理想のライフコースを描いたところで,人生何があるかなんてわからないんだし,どんな生き方もそれはそれとして自分なんだと認めてあげなくては苦しいだけだろう。
まぁ,しばしば自分に言い聞かせることではあるけれど,焦らず,着実に。だけど妥協はせず。
両親という確実に自分の成功を願って応援してくれる人とお酒なんか飲みながら話す日には,感慨深くいろいろと考えてしまう。。