Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

つかの間の息抜き

昨日の午後から完全に息詰まってしまっている。。

もう国際学会での発表まで日にちがないというのに,発表原稿がまだ一度も仕上がっていない。
日本にいらしているネイティブの先生に発表の練習を見てもらおうと思っていたけれど,シルバーウィークも始まってしまったし,どうやら原稿を完成させることでいっぱいいっぱいになりそうだ。

焦る気持ちを紛らわせるつもりはないけれど,今日はお昼に息抜きも兼ねて,自転車で後楽園の“アフタヌーンティー”まで行ってみた。

お店の窓からは,シルバーウィーク初日ということもあってか,多くの人々でにぎわっている様子が窺えた。

後楽園の“アフタヌーンティー”に来ると,いつも決まってホットのキャラメルミルクティーを頼む。
少しだけ甘くしたキャラメルミルクティーは,その香りと共に,なんだかほっとする味がする。

学部の1,2年の頃は,埼玉県の東松山にあるキャンパスまで実家から約2時間かけて通っていて,丸の内線の後楽園駅は当時の通学路だった。
夏が終わり,秋の気配が感じられる今日みたいな日は,「もう今日はいいかな…」と通学を断念し,“アフタヌーンティー”でホットのキャラメルミルクティーを飲みながら読書などの自主学習をしたり,ひたすら物思いにふけったりしたものだった。

そんな多感な学部時代を過ごしていたことを,キャラメルミルクティーを飲みながらなんとなく思い出してしまった。
こんな日はゆっくり映画でも見に行きたくなる。
学会発表から解放されたら『ココ・シャネル』でも見に行こうかな。

アフタヌーンティー”が入っているビルの上の階には本屋の“丸善”があり,帰りに立ち寄ってみた。
オーストリアのガイドブックを立ち読みした後,本を一冊買って研究室に戻った。
つかの間の息抜きだったけれど,いい時間を過ごせた気がする。
また発表原稿と格闘しなければ…。

ちなみに,飛行機の中などで読もうと思い買った本は,加藤周一著/小森陽一成田龍一編『言葉と戦車を見すえて ―加藤周一が考えつづけてきたこと』(ちくま学芸文庫,2009年)。
じっくりと「今,ここにいる」ということがどういうことなのかを学びとりたい一冊である。