Agenda de tous les jours

残すためではなく気づくため。自身の省察のためのブログです。

就職難

先週末,学会のため京都に出張している最中,研究室の後輩から「学振だめでした〜」という報告をもらった。
「そうか…」と思い,自分も宿泊先のホテルのロビーにあるパソコンから結果を見てみると,「採用内定予定」とあった。
どうやら今年は通ったらしい。
「学振」とは,日本学術振興会の特別研究員制度のことをいう。
自分も修士のときは何のことなのかよくわからなかったけれど,要するに日本学術振興会というところから研究費がもらえるシステムである。
1度目は修士のとき,2度目は昨年,そして今年が3度目の申請ということで,3度目の正直となったわけだ。
昨年は面接までいって,練習につきあってもらったりといろんな人にご迷惑をかけたあげくの落選だったため今年は落とすならすんなりと落としてほしいと思ったくらいだったので,よかったよかった。
現在,博士課程2年なので,来年度から3年,4年と2年間は研究に専念できる環境を手に入れられたようだ。
とはいえ,そのあとすんなり就職できるのかというと,それは厳しいのが現実。
研究業績も職歴もいっぱいある先輩方が就職できていないという状況である。
今は大学に就職するのに「研究業績」はもちろん,「職歴」も求められている。
つまり,大学に就職するなら自分の「研究」をするというのはもちろん,ちゃんと学生の「教育」もしてくださいね,ということだそう。
それはそれで非常にわかることなのだけど,職歴のためには大学などで非常勤講師をしなければならず,その「非常勤」をするにも職歴が求められ…。
じゃあどうすれば職歴は得られるのかというと,就職した先輩方がやっていた非常勤の後釜を紹介してもらうなど,ある種の「コネ」が必要だったりする。
でも自分の上には非常勤の空きを待っている先輩方が研究室の中だけでもごろごろしている…。
このままずーっと……。
と,ひじょーーに先行き不安だけど,そこは「まぁなんとかなる」的なある種の楽観姿勢が必要らしい。。
ある程度の覚悟はあったし,そんなことは大学院に来るとっくの昔から心配していたけれど,実際いろんなタイムリミットが迫ってくると焦る焦る。。
そんな心配から,最近は母校の公募だけはチェックするようにしていて,どうにか卒業生というコネが使えないかなぁ…と思っている。
そして母校の非常勤の公募がでていたので今日はじめて出してみたけれど,いくら母校とはいえやっぱり手当たり次第出せばいいってもんじゃないんだろうなぁ…とちょっと冷静になった。